半年ほど前、コンサル業界の総務職に転職しました。
「都会的な業界だし、少しは収入も上がるかな」──そんな期待を胸に、フルタイム勤務を始めたのですが、現実は思った以上に厳しいものでした。
手取りは、16万円前後。 社会保険料や税金を引かれた後の金額で、家族と暮らしているからこそ何とかやりくりできているものの、ひとり親としての責任と不安は常に付きまといます。
前職との比較──14万円の手取りと“見えない限界”
実は、今の職場に転職する前は、地方の中小企業で総務職として働いていました。
フルタイム勤務で、手取りは約14万円。昇給はほぼなく、賞与も「一か月分」と呼べるほどの額ではありませんでした。
退職金制度もなく、「このまま続けていても、将来が見えない」と感じていました。
娘の成長と、親の介護のことも考えると、今のうちに環境を変えなければという思いが強くなり、転職を決意したのです。
ところが──転職してみると、実際の手取りは約15万円。
前職と比べて、たった1万円しか変わらないのです。
泣きたい。
業務内容はより専門的になり、責任も増えたのに、生活の余裕はほとんど変わらない。
地方の給与水準の低さ、そして“男女均等”という言葉の空虚さを、身をもって感じています。
地方の給与ベースは、まだ“男女差”が根強い
求人票には「男女歓迎」「平等な評価制度」といった言葉が並びます。
でも、実際に働いてみると、昇給のスピードや基本給の設定に、見えない“前提”があるように感じるのです。
地方では、女性が「家計の補助」として働くことが前提になっているような雰囲気が、まだまだ残っています。
フルタイムで働いていても、「旦那さんの扶養から外れたの?」と聞かれることもあり、ため息が出ることも。

支援制度と年収の関係
制度名 | 支給の目安年収 | 支給額(月額) |
---|---|---|
児童扶養手当(満額) | 約130万円未満 | 約45,500円 |
一部支給 | 約200万円前後 | 約23,000〜35,000円 |
支給停止 | 約365万円以上 | 0円 |
児童扶養手当は年収365万円を超えると支給停止。頑張って働いても“支援が減る”というジレンマに悩むシングルマザーは多い」
実際、子どもが1人の場合、年収が365万円を超えると手当は支給停止となり、月の手取りは約30万円前後が目安とされています。
それでも、家賃・教育費・食費などを考えると、決して余裕があるとは言えません。
「手当がなくても自立したい」と願うシングルマザーにとって、収入が増えるほど支援が減るという制度の構造は、現実とのギャップを生みやすいのです。
働く理由──好きだから、もっと成長したいから
総務という仕事は、会社の裏方として、社員の働きやすさを支える役割です。
業務は多岐にわたり、細やかな気配りや調整力が求められます。
でも、評価されるのは「目に見える成果」ばかりで、裏方の仕事はなかなか昇給につながりません。
それでも、私は働くのが好きです。
新しいことを吸収するのも好きだし、もっと成長したい。
そして、ちゃんと給料も上げたい──生活のためだけじゃなく、自分のためにも。
でも、どうしたらいいんでしょう?
地方で、子育てをしながら、フルタイムで働いて、それでも手取りはギリギリ。
みんなはどうしてるの? 同じような悩みを抱えている人がいたら、ぜひ教えてほしいです。
手当に頼らず、自分の力で育てたい

シングルマザーには「児童扶養手当」という制度があります。
とてもありがたい制度だし、生活の支えになるのは間違いありません。
でも、私のように「手当がなくても、自分の給与で子どもを育てていけるようになりたい」と思っている人も、きっと多いはずです。
制度に頼ることが悪いわけではない。
でも、自分の力で生活を支えたいという気持ちは、もっと尊重されてもいいと思うのです。
日本では、ひとり親が子どもを育てるのはまだまだ難しい。
それは、制度の限界だけでなく、働き方や地域の支援が追いついていないから。
副業やブログ運営という選択肢

この現実を受け止めながら、私は副業やブログ運営にも力を入れています。
自分の経験を発信することで、同じような悩みを抱える人に届くかもしれない。
そして、少しでも収入の柱を増やすことで、家族との時間や心の余裕を守りたい。
最後に──声をあげることから始めたい
「男女均等」は、制度だけではなく、意識の中にも根づいていく必要があります。
地方で働く女性の声が、少しずつ社会を動かす力になると信じています。
もし、同じような悩みを抱えている方がいたら、ぜひコメントやSNSでつながってください。
私たちの声が、未来の働き方を変えていく第一歩になるはずです。
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